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研究課題:新型コロナウィルス感染症の診療実態調査と基本的臨床能力との関連性の検討

1.研究の対象

2020〜2022年度 基本的臨床能力評価試験(GM-ITE)を受験された方で、十分な理解の上、研究対象者本人の自由意思による同意が得られた方。

 

2.研究目的・方法

本研究では、GM-ITEで実施している研修環境調査アンケートの結果を用いて、研修医のCOVID-19診療経験と環境要因の実態を明らかにする。研修医のCOVID-19診療経験の多い病院群と少ない病院群の環境要因(①横断研究)、経年的に増えている病院群の環境要因(➁縦断研究)を明らかにする。そして、研修医の所属先病院群による差異と基本的臨床能力の関連性など(①横断研究)を多面的な視点から検討する。
2020〜2022年度GM-ITE研修環境調査アンケートに含まれている研修期間中のCOVID-19感染症や疑い患者の診療経験に関する質問を活用し、経験人数や有無で層別化して、病院群の特徴について関連性を検討する(①横断研究)。特徴としては、個別病院名で捉えるというよりも、「地方と都会」、「病院規模」、「COVID-19蔓延地域」、「大学病院と市中病院」など大きな枠組みで群として捉えて検討する。2020〜2022年度GM-ITEで出題された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療に関連する問題を活用し、その関連する問題の正答率と病院群の関係性を検討する(①横断研究)。研修医のCOVID-19感染症の経験人数について層別化し、病院群の特徴、研修医個別の基本能力に影響を及ぼしうる因子(例えば、労働時間、座学時間、救急当直回数、入院受け持ち患者数等)にも含めて多変量解析を行う(マルチレベル分析など)。また、2020〜2022年度にわたり、経時的に研修医のCOVID-19感染症の経験人数が変化する病院群を検討し、その関連要因についてマルチレベル分析などを用いて検討する(➁縦断研究)。

 

3.研究に用いる試料・情報の種類

(情報)2020〜2022年度 基本的臨床能力評価試験(GM-ITE)で取得した学年、性別、医療機関名、試験結果及びアンケート結果。

 

4.外部への試料・情報の提供

上記データを特定の個人が識別できないように匿名化し、データファイルとしてセキュリティが確保されたインターネット経由または、電子媒体(特定の関係者以外がアクセスできない状態)で提供を行う。

 

5.研究組織

横浜市立大学医学部医学科公衆衛生学教室 主任教授 後藤 温
横浜市立大学 公衆衛生学 客員准教授 西口 翔
群星沖縄臨床研修センター センター長 徳田 安春
順天堂大学 医学部医学教育研究室 先任准教授 西﨑 祐史
獨協医科大学 総合診療医学 教授 志水 太郎
自治医科大学 地域医療学センター 総合診療部門 学内講師 山本 祐
東京理科⼤学 ⼯学部情報⼯学科 講師 篠崎 智⼤
東京理科大学 工学部情報工学科 4年生 濱口 実樹
横浜市立大学 公衆衛生学 助教 菅谷 渚
横浜市立大学 医学教育学 教授 稲森 正彦

 

6.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて研究対象者もしくは研究対象者の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、「研究目的利用に関する不同意書」に必要事項をご記入いただき、下記の連絡先までお申出ください。その場合であってもそれを理由に不利益を被ることは一切ございません。

 

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:

特定非営利活動法人日本医療教育プログラム推進機構

東京都品川区大崎1-19-10 大崎KIビル6F

info@jamep.or.jp

 

研究責任者(研究代表者):

横浜市立大学医学部医学科公衆衛生学教室 主任教授 後藤 温