研究課題:患者再現VTR問題と基本的臨床能力との関連性の検討
1.研究の目的・方法
本研究では、実践経験の評価に即した患者再現VTR問題及び研修環境調査アンケートデータ等の解析を通じてGM-ITEのさらなる質の向上、研修医の基本的臨床能力開発に必要な要素の同定を目指す。
患者再現VTRを用いた問題による解答結果についてはGM-ITEスコア(全体、領域別)との比較を行い、研修医の基本的臨床能力との関連を評価する。また、アンケート項目として研修環境調査アンケートに含まれている研修医の研修環境(研修年度、性別、医療機関、当直回数、入院受持患者数、自己研鑽の時間、勤務時間など)との関連を調査する。さらに、2021年度及び2022年度に実施した患者再現VTRを用いた問題(パイロットを含む)や2024年4月に新臨床研修医を対象に行うGM-ITE PGY-0のスコアとの比較により、今後GM-ITE問題作成に必要とされる問題形式について検証を行う。
研究期間は、研究実施の許可日より2027年3月31日までとする。
2.研究の対象
2021年度及び2022年度GM-ITE受験者のうち、研究参加について同意が得られている者、並びに2023年度 GM-ITE受験者及び2024年度 GM-ITE PGY-0の受験者のうち、研究参加について、⼗分な理解の上、研究対象者本⼈の⾃由意思による同意が得られた⽅
3.研究に用いる試料・情報の種類
(情報)2021年度〜2023年度 GM-ITE及び2024年度GM-ITE PGY-0で取得した学年、性別、医療機関名、試験結果、アンケート結果及び所属施設の情報(病院規模、立地、病院分類、年間入院患者数等)
4.研究に用いる試料・情報の提供を開始する予定日
2024年4月1日
5.研究に用いる試料・情報の提供を行う機関
特定非営利活動法人 日本医療教育プログラム推進機構
理事長 黒川 清
6.研究責任者及び研究に用いる試料・情報を利用する者の範囲
千葉大学大学院医学研究院 地域医療教育学 特任准教授 鋪野 紀好(研究責任者)
群星沖縄臨床研修センター センター⻑ 徳田 安春
順天堂大学 医学部医学教育研究室 先任准教授 西﨑 祐史
水戸協同病院 総合診療科 教授 小林 裕幸
獨協医科大学 総合診療医学 教授 志水 太郎
自治医科大学 地域医療学センター 総合診療部門 学内講師 山本 祐
杏林大学 総合医療学 助教 福井 翔
千葉大学医学部附属病院 総合診療科 特任助教 横川 大樹
順天堂大学 医学部医学教育研究室 大学院生 片岡 恒史
国保旭中央病院 救急救命科 医長 兼 救命救急センター 医長 坂本 壮
亀田総合病院 呼吸器内科 主任部長 中島 啓
大阪医科薬科大学病院 総合診療科 特任助教 橋本 忠幸
東京都立神経病院 脳神経内科 森島 亮
諏訪中央病院 循環器内科部長 兼 救急総合診療センター センター長 若林 禎正
7.外部への試料・情報の提供
上記データを特定の個人が識別できないように匿名化し、データファイルとしてセキュリティが確保されたインターネット経由または、電子媒体(特定の関係者以外がアクセスできない状態)で提供を行う。
8.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて研究対象者もしくは研究対象者の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、「研究目的利用に関する不同意書」に必要事項をご記入いただき、下記の連絡先までお申出ください。その場合であってもそれを理由に不利益を被ることは一切ございません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
特定非営利活動法人日本医療教育プログラム推進機構
東京都品川区大崎1-19-10 大崎KIビル6F
info@jamep.or.jp
研究責任者(研究代表者):
千葉⼤学⼤学院医学研究院 地域医療教育学 特任准教授 鋪野 紀好