研究課題:臨床研修指導ガイドライン改訂に伴う影響の分析に関する調査研究
1.研究の目的・方法
General Medicine In-Training Examination(GM-ITE)を用いて、医師臨床研修指導ガイドラインの2020年度改訂前後のGM-ITEスコアを比較検討し、臨床研修指導ガイドライン改訂に伴う影響に関する分析を行う。
過去のGM-ITEデータとして、医師臨床研修指導ガイドライン(2020年度改訂版)が導入される前の2018年度および2019年度のGM-ITE試験問題と同試験問題を受験した臨床研修医のGM-ITEスコアを活用する。医師臨床研修指導ガイドライン(2020年度改訂版)が導入された以降の臨床研修医をリクルートし、2024年11月〜12月、2025年11月〜12月の期間にそれぞれGM-ITE 2018またはGM-ITE 2019を受験させる。医師臨床研修指導ガイドライン(2020年度改訂版)のデータの比較には、傾向スコアを用いて、医師年数、年齢、性別、1か月の平均 ER 当直回数、常時の平均入院患者受け持ち人数、1日の平均勉強時間(座学自習)などの研修環境をマッチさせたデータとで比較検証を行う。また、GM-ITE 2018とGM-ITE 2019のそれぞれで実施していた研修環境調査アンケート(資料1、2)と医学部での臨床実習の経験に関するアンケート(資料3)をあわせて行い、ガイドライン改訂前後でのデータを比較する。
なお、過去問題の受験にはMoodleによるCBTで行うこととし、施設内の過去問題のリークを回避するために、研究参加者はGM-ITE 2018及びGM-ITE 2019の設問および解答を知らないことを条件とする。また、CBTは自宅受験でも可とするが、Zoomを使用して試験監督を行い、従来のGM-ITE試験と同等の公正性を担保する。
研究期間は、研究実施の許可日より2027年3月31日までとする。
2.研究の対象
・臨床研修医のうち、研究参加について、十分な理解の上、研究対象者本人の自由意思による同意が得られた方
・GM-ITE 2018及びGM-ITE 2019の受験者のうち、試験結果及びアンケート結果の研究利用について同意が得られている方
3.研究に用いる試料・情報の種類
(情報)2018年度及び2019年度 GM-ITE試験結果、GM-ITE受験者(研修医)の基本情報(学年、性別、志望専門科目等)、所属施設データ(病院分類、病院規模、病院立地、総合診療科の有無等)、研究環境調査アンケート及び医学部での臨床実習の経験に関するアンケート結果
4.研究に用いる試料・情報の提供を開始する予定日
2025年2月1日
5.研究に用いる試料・情報の提供を行う機関
特定非営利活動法人 日本医療教育プログラム推進機構
理事長 黒川 清
6.研究責任者及び研究に用いる試料・情報を利用する者の範囲
千葉大学大学院医学研究院 地域医療教育学 特任准教授 鋪野 紀好(研究責任者)
群星沖縄臨床研修センター センター⻑ 徳田 安春
順天堂大学 医学部医学教育研究室 先任准教授 西﨑 祐史
水戸協同病院 総合診療科 教授 小林 裕幸
獨協医科大学 総合診療医学 教授 志水 太郎
福島県立医科大学 白河総合診療アカデミー 准教授 高田 俊彦
杏林大学 総合医療学 助教 福井 翔
横浜市立大学 総合診療科 助教 石塚 晃介
湘南鎌倉総合病院 総合内科 部長 西口 翔
7.外部への試料・情報の提供
上記データを特定の個人が識別できないように匿名化し、データファイルとしてセキュリティが確保されたインターネット経由または、電子媒体(特定の関係者以外がアクセスできない状態)で提供を行う。
8.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて研究対象者もしくは研究対象者の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、「研究目的利用に関する不同意書」に必要事項をご記入いただき、下記の連絡先までお申出ください。その場合であってもそれを理由に不利益を被ることは一切ございません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
特定非営利活動法人日本医療教育プログラム推進機構
東京都品川区大崎1-19-10 大崎KIビル6F
info@jamep.or.jp
研究責任者(研究代表者):
千葉⼤学⼤学院医学研究院 地域医療教育学 特任准教授 鋪野 紀好