研究課題:臨床研修プログラム認定のメンターの実態とその有用性の検討
1.研究の目的・方法
メンター制度は、海外では医師のキャリア形成や心理社会面のサポートとして有用性が報告されており、本邦の初期臨床研修でもメンター制度の活用が推奨されている。本研究では、メンタリングの第一人者であるコロラド大学のChopra教授とともに、ミシガン大学で使用されているメンタリング評価シートをもとに、臨床研修プログラムが認定したメンターに焦点を当てたアンケート調査を行い、抑うつ及びバーンアウトの有無、そして基本的臨床能力評価試験(GM-ITE)の点数に関連するメンタリングの特徴を明らかにし、臨床研修におけるメンタリングの質改善の指標とすることを目的にしている。
本研究は、2024年度GM-ITEを受験する全国の初期臨床研修医を対象にアンケート調査を行い、臨床研修プログラムが認定したメンター制度の実態を調査する横断研究である。メンター制度の有用性に関してPatient Health Questionnaire-2 (PHQ-2)、バーンアウト1質問法、GM-ITEの点数をアウトカムとした多変量解析も行う。
研究期間は、研究実施の許可日より2029年3月31日までとする。
2.研究の対象
2024年度 基本的臨床能⼒評価試験(GM-ITE)を受験された⽅で、⼗分な理解の上、研究参加について研究対象者本⼈の⾃由意思による同意が得られた方
3.研究に用いる試料・情報の種類
(情報)2024年度 基本的臨床能⼒評価試験(GM-ITE)で取得した学年、性別、医療機関名、試験及びアンケート結果
4.研究に用いる試料・情報の提供を開始する予定日
2025年4月1日
5.研究に用いる試料・情報の提供を行う機関
特定非営利活動法人 日本医療教育プログラム推進機構
理事長 黒川 清
6.研究責任者及び研究に用いる試料・情報を利用する者の範囲
聖マリアンナ医科大学 総合診療内科 助教 片山 皓太(研究責任者)
聖マリアンナ医科大学 総合深慮内科学 主任教授 大平 善之
群星沖縄臨床研修センター センター長 徳田 安春
順天堂大学 医学教育研究室 先任准教授 西﨑 祐史
京都大学医学部附属病院 総合臨床教育・研修センター 准教授 和足 孝之
獨協医科大学 総合診療医学 主任教授 志水 太郎
自治医科大学 地域医療学センター総合診療部門 講師 山本 祐
福島県立医科大学 白河総合診療アカデミー 准教授 高田 俊彦
筑波大学附属病院 水戸地域医療教育センター 講師 長崎 一哉
コロラド大学医学部 主任教授 Vineet Chopra
7.外部への試料・情報の提供
上記データを特定の個人が識別できないように匿名化し、データファイルとしてセキュリティが確保されたインターネット経由または、電子媒体(特定の関係者以外がアクセスできない状態)で提供を行う。
8.研究に用いる試料・情報の管理について責任を有する者の氏名
聖マリアンナ医科大学 総合診療内科 助教 片山 皓太
9.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて研究対象者もしくは研究対象者の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、「研究目的利用に関する不同意書」< https://jamep.or.jp/doc/disagreement.pdf>に必要事項をご記入いただき、下記の連絡先までお申出ください。その場合であってもそれを理由に不利益を被ることは一切ございません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
特定非営利活動法人日本医療教育プログラム推進機構
東京都品川区大崎1-19-10 大崎KIビル6F
info@jamep.or.jp
研究責任者(研究代表者):
聖マリアンナ医科大学 総合診療内科 助教 片山 皓太