研究課題:本邦の教育病院におけるUpToDate使用頻度と患者平均在院日数との関連性の検討
1.研究の対象
2020年度及び2021年度基本的臨床能力評価試験(GM-ITE)を受験された方で、研究参加について同意が得られている者を対象とする。
2.研究目的・方法
UpToDateログ情報と日本内科学会専門医制度教育病院年報の情報を用いて、教育病院におけるUpToDate使用頻度と患者平均在院日数との関連性を検討する。日本内科学会誌に掲載されている、日本内科学会専門医制度教育病院年報の情報の中に、施設単位の患者1人あたりの平均在院日数のデータがある。また、ウォルターズ・クルワー・ヘルス・ジャパンと連携し、UpToDate(UTD)の施設単位のログ情報(2020年度分)を入手する。両データを活用し、施設単位の患者1人あたりの平均在院日数とUTDの関連性を検討する。
また、日本内科学会専門医制度教育病院年報のその他の情報[病床数(病院全体、急性期のみ)、診療科(内科系診療科数、総合内科の有無、総合診療科の有無)、内科系の病床数、外来患者延べ数、退院患者数、内科学会の専門医数(消化器病学会、アレルギー学会、循環器学会、リウマチ学会、内分泌学会、感染症学会、腎臓学会、糖尿病学会、呼吸器学会、老年医学会、血液学会、肝臓学会、神経学会、臨床腫瘍学会、消化器内視鏡学会)、救急車搬入件数(病院全体、内科症例の割合)、救急車搬入での入院患者数(病院全体、内科)、全体の入院患者数、UTD以外の因子同士、病院全体の病床稼働率、内科の常勤医数、内科の指導医数、常勤の認定内科医数(内科系、他科)、常勤の総合内科専門医数(内科系、他科)、初期研修医数、後期研修医数]と患者1人あたりの平均在院日数も評価する。さらには、2020年度及び2021年度に実施した基本的臨床能力評価試験(GM-ITE)の試験結果および、研修環境アンケート項目の中で入院期間と関連が深いと思われる因子について探索的に検討を加える。
3.研究に用いる試料・情報の種類
(情報)2020年度及び2021年度基本的臨床能⼒評価試験で取得した学年、性別、医療機関名、試験及び研修環境調査アンケート結果
4.外部への試料・情報の提供
上記データを特定の個人が識別できないように匿名化し、データファイルとしてセキュリティが確保されたインターネット経由または、電子媒体(特定の関係者以外がアクセスできない状態)で提供を行います。
5.研究組織
順天堂大学医学部附属順天堂医院 総合診療科学講座 助教 宮上 泰樹
順天堂大学医学部 医学教育研究室 先任准教授 西﨑 祐史
群星沖縄臨床研修センター センター⻑ 徳⽥ 安春
⽔⼾協同病院 総合診療科 教授 ⼩林 裕幸
⽔⼾協同病院 総合診療科 医師 ⻑崎 ⼀哉
獨協医科⼤学 総合診療医学 教授 志⽔ 太郎
⾃治医科⼤学 地域医療学センター 総合診療部⾨ 学内講師 ⼭本 祐
千葉⼤学 地域医療教育学 特任准教授 鋪野 紀好
杏林⼤学 総合医療学 助教 福井 翔
横浜市⽴⼤学 健康社会医学ユニット 客員准教授 ⻄⼝ 翔
名古屋⼤学 ⼤学院医療の質・患者安全学講座 医師 栗原 健
聖マリアンナ医科⼤学 内科学 総合診療内科 助教 ⽚⼭ 皓太
順天堂⼤学医学部医学教育研究室 ⼤学院⽣ ⽚岡 恒史
6.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて研究対象者もしくは研究対象者の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、「研究目的利用に関する不同意書」に必要事項をご記入いただき、下記の連絡先までお申出ください。その場合であってもそれを理由に不利益を被ることは一切ございません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
特定非営利活動法人日本医療教育プログラム推進機構
東京都品川区大崎1-19-10 大崎KIビル6F
info@jamep.or.jp
研究責任者(研究代表者):
順天堂大学医学部附属順天堂医院 総合診療科学講座 助教 宮上 泰樹