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研究課題:医師の働き方改革に関する指導医の認識とその関連因子の調査

1.研究の目的・方法

諸外国では、レジデントに対する労働時間規制が先駆けて行われている。そしてその労働時間規制がもたらす様々な影響を各ステークホルダーがどのように認識しているのかについて、様々な研究が行われている。一方本邦では、来る2024年4月より、医師の働き方改革が本格施行される。医師の働き方改革がもたらす影響について、各ステークホルダーがどのように予想しているのかを調査することが必要だと考えられるが、未だに行われていない。医師の働き方改革ではタスクシフト/シェアが推奨されており、そのなかで指導医の業務量が増えるのではないかという意見が巷で聞かれており、指導医の見解についての調査が特に必要だと考えられる。一方、医師の働き方改革に対する指導医の姿勢や態度は、自身や所属医療機関の属性に影響される、あるいは逆に所属機関に様々な影響をもたらすと考えられ、これら影響に関する調査も急務である。よって本研究では、日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)が実施する2023年度基本的臨床能力評価試験(GM-ITE)受験医療機関(指導医)対象アンケートの回答結果、および2023年度GM-ITE受験者データ・研修環境調査アンケート・JAMEPの保有する病院データベースに掲載されている所属施設データを用いて、医師の働き方改革がもたらす影響に関する指導医の認識、およびその関連因子を調査する。


2.研究の対象

2023年度基本的臨床能力評価試験(GM-ITE)参加医療機関のプログラム責任者・指導医等教育担当者対象アンケートに回答された方のうち、研究参加について、十分な理解の上、研究対象者本人の自由意思による同意が得られた方。また、2023年度GM-ITE受験者のうち、試験結果および研修環境調査アンケート結果の研究利用について同意が得られている方。


3.研究に用いる試料・情報の種類

(情報)回答者の基本情報、アンケートへの回答内容(医師の働き方改革がもたらす影響に関する指導医の予想についてのアンケート項目等)、2023年度GM-ITE受験者データ(スコア)、研修環境調査アンケート(メンタルヘルス・労働時間・入院患者担当人数に関する設問等)、JAMEPの保有する病院データベースに掲載されている所属施設データ(病院分類、病院規模、病院立地、救急外来受診患者数、入退院患者数等)


4.研究に用いる試料・情報の提供を開始する予定日

2024年4月1日


5.研究に用いる試料・情報の提供を行う機関

特定非営利活動法人 日本医療教育プログラム推進機構
理事長 黒川 清


6.研究責任者及び研究に用いる試料・情報を利用する者の範囲

慶應義塾大学医学部 総合診療教育センター 助教 藤川 裕恭(研究責任者)
群星沖縄臨床研修センター センター長 徳田 安春
水戸協同病院 総合診療科 教授 小林 裕幸
水戸協同病院 総合診療科 医師 長崎 一哉
獨協医科大学 総合診療医学 教授 志水 太郎
順天堂大学 医学部医学教育研究室 先任准教授 西﨑 祐史
自治医科大学 地域医療学センター 総合診療部門 学内講師 山本 祐
千葉大学 地域医療教育学 特任准教授 鋪野 紀好
順天堂大学医学部 精神医学講座 准教授 田宗 秀隆
東京大学医科学研究所 TR・治験センター/先端医療開発推進分野 准教授 野島 正寛
順天堂大学 医学部医学教育研究室 助教 関根 美和


7.外部への試料・情報の提供

上記データを特定の個人が識別できないように匿名化し、データファイルとしてセキュリティが確保されたインターネット経由または、電子媒体(特定の関係者以外がアクセスできない状態)で提供を行う。


8.利益相反

本研究について、企業等からの資金提供はない。また、本研究は、日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援(令和5年10月〜令和7年3月、研究代表者 慶應義塾大学 藤川 裕恭、担当医としての責任感・能力はどのように養成されるのか?)から資金提供を受けている。研究分担者の西﨑は、基本的臨床能力評価試験プロジェクトマネージャーとしてJAMEPから謝金を受けている。また、研究分担者の徳田はJAMEPの理事を務め、基本的臨床能力評価試験の査読委員並びにセミナー講師としてJAMEPから謝金を得ている。研究分担者の小林は、セミナー講師としてJAMEPから謝金を得ている。研究分担者の鋪野は、試験問題作成委員並びにセミナー講師としてJAMEPから謝礼を得ている。研究分担者の志水、山本、田宗は、試験問題作成委員としてJAMEPから謝金を得ている。しかし、本研究は、研究者が企業等とは独立して計画し実施するものであり、企業等が研究結果および解析等に影響を及ぼすことはない。本研究の本学の研究者は、慶應義塾大学医学部・医学研究科 病院臨床研究利益相反マネジメント委員会事務局に必要事項を申請し、その審査を受けるものとする。各共同研究機関の利益相反マネジメント方法については、所属機関の規程および手順書等に則り、所属機関の利益相反委員会等に必要事項を申請し、その審査を受けるものとする。


9.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて研究対象者もしくは研究対象者の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、「研究目的利用に関する不同意書」に必要事項をご記入いただき、下記の連絡先までお申出ください。その場合であってもそれを理由に不利益を被ることは一切ございません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:

特定非営利活動法人日本医療教育プログラム推進機構
東京都品川区大崎1-19-10 大崎KIビル6F
info@jamep.or.jp


研究責任者(研究代表者):

慶應義塾大学医学部 総合診療教育センター 助教 藤川 裕恭