コンテンツへスキップ

研究課題:本邦の初期臨床研修医の抑うつと自殺リスクに関する大規模調査研究

1.研究の目的・方法

医師は世界的に、自殺率が高いことが知られている。アメリカの一般人口と比較した医師の自殺の相対リスクは、男性医師で1.41、女性医師に至っては2.27にもなる。研修医においても自殺は重要な問題であり、2015年から2021年にかけてのアメリカの研修医の死亡理由の1位は自殺である。また、自殺リスクと密接に関連する抑うつ気分についても同様に、医師における有病率は高いことが世界的に報告されている。2020年に日本の後期内科研修医を対象としたアンケート調査では、全体の5.6%が自殺念慮を、24%が抑うつ気分を有していた。このように、医師の自殺念慮と抑うつ気分は看過できない問題であるにも関わらず、日本で初期臨床研修医の自殺念慮と抑うつ気分について調べた先行研究は、申請者が知る限りない。
本研究では、受験者全体を対象としてPSS-3(Patient Safety Screener-3)とともに、自殺リスクについてすでに信頼性、妥当性が確認されている短縮版自殺念慮尺度やうつ病の評価として有用性が確認されている日本語版PHQ9(Patient Health Questionnaire-9) を調査し、初期研修医の抑うつ気分と自殺リスクについて基礎データを得るとともに、様々な個人因子・環境因子との関連について検証することを目的とする。


2.研究の対象

2025年度 基本的臨床能⼒評価試験(GM-ITE)を受験した臨床研修医のうち、試験結果及びアンケート結果の研究利用について、十分な理解の上、研究対象者本人の自由意思による研究参加の同意が得られた方


3.研究に用いる試料・情報の種類

(情報)GM-ITE試験結果、GM-ITE受験者(研修医)の基本情報(学年、性別、志望専門科目等)、所属施設データ(病院分類、病院規模、病院立地、総合診療科の有無等)、アンケート結果(PSS-3、自殺念慮尺度、PHQ9等)


4.研究に用いる試料・情報の提供を開始する予定日

2026年4月1日


5.研究に用いる試料・情報の提供を行う機関

特定非営利活動法人 日本医療教育プログラム推進機構
理事長 黒川 清


6.研究責任者及び研究に用いる試料・情報を利用する者の範囲

順天堂大学医学部 精神医学講座 准教授 田宗 秀隆(研究責任者)
群星沖縄臨床研修センター センター長 徳田 安春
杏林大学総合医療学教室 助教 福井 翔
順天堂大学医学部 医学教育研究室 教授 西﨑 祐史
順天堂大学医学部 総合診療科学講座 特任助教 藤川 裕恭
順天堂大学医学部 精神医学講座 主任教授 加藤 忠史
順天堂大学医学部 精神医学講座 准教授 原田 寛之
順天堂大学医学部 精神医学講座 助教 髙橋 啓太郎
順天堂大学医学部 精神医学講座 大学院生 桐生 奏


7.外部への試料・情報の提供

上記データを特定の個人が識別できないように匿名化し、匿名加工データファイルとしてセキュリティが確保されたインターネット経由、または電子媒体(特定の関係者以外がアクセスできない状態)で提供を行う。


8.試料・情報の管理について責任を有する者の氏名

順天堂大学医学部 精神医学講座 准教授 田宗 秀隆


9.試料・情報の利用又は他の研究機関への提供の停止

本研究への情報の利用について、研究対象者または代理人がご了承いただけない場合には研究対象としない。その場合はJAMEPのホームページから「研究利用に関する不同意書」をダウンロードしていただき、必要事項を記入の上、下記連絡先まで申し出ることとする。不同意を理由に不利益を受けることはない。また、GM-ITEおよび本アンケートにより取得された情報は、当該研究のほか、将来計画される臨床研修プログラムおよび研修環境の調査・改善に関する研究に利用する可能性がある。将来の研究の概要および提供先となり得る研究機関の情報は、JAMEPのホームページに公開する。


10.利益相反
本研究は、企業その他の外部機関からの資金提供を受けていない。研究責任者の田宗は、GM-ITEの問題作成委員としてJAMEP より謝⾦を受けている。共同研究者の徳⽥はJAMEPの理事を務めるとともに、GM-ITEの査読委員としてJAMEPより謝⾦を受けている。共同研究者の⻄﨑は、GM-ITEのプロジェクトマネージャーとしてJAMEPより謝⾦を受けている。研究分担者の福井は、GM-ITEの問題作成委員としてJAMEP より謝⾦を受けている。また、共同研究者の西﨑、徳⽥は、JAMEPが主催する講習会・セミナー等において講師を務め、JAMEPより謝⾦を受けている。なお、本研究は、研究者が企業等から独立して計画・実施するものであり、企業その他の外部組織が研究計画、データ解析、または研究成果の公表に影響を及ぼすことは一切ない。データ解析は、利益相反を有しない研究者(共同研究者:桐生)が実施し、研究成果の公表にあたっては、すべての利益相反関係を適切に開示し、研究の透明性を確保する。
また、本研究の本学の研究者は、「順天堂大学利益相反マネジメント規程」および「人を対象とする医学系研究に係る利益相反に関する標準業務手順書」に従って、順天堂大学医学部医学系研究利益相反マネジメント委員会に必要事項を申請し、その審査を受けるものとする。各機関の利益相反マネジメント方法については、所属機関の規程および手順書等に則り、所属機関の利益相反委員会等に必要事項を申請し、その審査を受けるものとする。


11.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。


照会先・不同意書提出先:

特定非営利活動法人 日本医療教育プログラム推進機構
〒141-0032 東京都品川区大崎1-19-10 大崎KIビル6F
TEL. 03-6431-8191


研究責任者

順天堂大学 医学部精神医学講座 准教授 田宗 秀隆