コンテンツへスキップ

研究課題:GM-ITE試験における生成系AIと研修医との試験成績の比較 -特にChatGPT-4.0に焦点を当てて-

1.研究の対象

本研究は試験の問題、試験問題の特徴と分類、受験者の得点の一般的性質(総合得点、平均、標準偏差等)と、OpenAI社が提供するChatGPT-4を用いる。既に受験した参加者のいかなる個人情報も一切用いない。

 
2.研究目的・方法

本研究では、すでに公開されている基本的臨床能力試験(GM-ITE)の総合成績を用いて日本の臨床研修医の得点とChatGPT-4の得点とを比較し、ChatGPTは日本語の臨床試験問題対しても精度が高いかについてその差異を明らかにする。本研究によりGM-ITE試験問題の質の向上、並びに近未来にChatGPTを代表する生成系AIがどの様に臨床研修教育分野で貢献できるかを探り、AI時代の医師の貢献のあり方を探索することを狙う。
2021、22、23年に実施された基本的臨床能力評価試験(GM-ITE)(2020年度〜2022年度)の問題自身とその分類、及び集計得点のみを用いる。試験回答手順説明文章と同じ文章を用いてプロンプトを作成し、GPT-4に回答をさせて点数を測定する。試験の問題は総得点とこれまでの先行研究に基づいた分類を用いる。最後に、受験者の全体の総合得点とGPT-4のそれとを比較する。

 
3.研究に用いる試料・情報の種類

(情報)2020〜2022年度基本的臨床能力評価試験(GM-ITE)の問題とその分類、及び集計データ

 
4.外部への試料・情報の提供

上記データを特定の個人が識別できないように匿名化し、データファイルとしてセキュリティが確保されたインターネット経由または、電子媒体(特定の関係者以外がアクセスできない状態)で提供を行う。

 
5.研究組織

島根大学総合診療医センター 准教授 和足 孝之
島根大学医学部医学科 高木 創志
島根大学総合診療医センター 助教 坂口 公太
沖縄群星臨床研修センター センター長 徳田 安春
順天堂大学 医学部医学教育研究室 先任准教授 西崎 祐史

 
6.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて研究対象者もしくは研究対象者の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、「研究目的利用に関する不同意書」に必要事項をご記入いただき、下記の連絡先までお申出ください。その場合であってもそれを理由に不利益を被ることは一切ございません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:

特定非営利活動法人日本医療教育プログラム推進機構
東京都品川区大崎1-19-10 大崎KIビル6F
info@jamep.or.jp

 
研究責任者(研究代表者):

島根大学総合診療医センター 准教授 和足 孝之