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研究課題:GM-ITEを活用したカンボジア人医師と日本の研修医の基本的臨床能力国際比較

1.研究の対象

サンライズジャパン病院で勤務する(入職予定を含む)カンボジア人の医師(研修医及び指導医)のうち、研究参加について同意を得られた者を対象とする。


2.研究目的・方法

カンボジア・プノンペンに位置するサンライズジャパン病院の協力の下、カンボジアの医師(研修医及び指導医)のGM-ITEスコアと日本の研修医のGM-ITEスコアを比較し、両国の医師のストロングポイントおよびウィークポイントを把握する。

GM-ITE全問題のうち、約20%が英語問題として毎年出題されている。GM-ITEで過去に出題された英語問題の中から、テスト解析(正答率や識別指数等を用いた解析)で良問と判断された問題を抽出する。さらに、総合内科専門医2名による確認により、日本特有の内容の問題ではなく、国際的に通用する内容の問題を50問選定する。また、薬の名称などについては、現地のリソースに合った妥当な内容に調整する。選定された問題50問を使用し、サンライズジャパン病院で勤務するカンボジア人の医師(研修医及び指導医)を対象に試験を実施する。また、サンライズジャパン病院の入職面談を受けるカンボジア人の医師も対象とする。試験はスマートフォン対応可能なCBT(Computer Based Testing)システムを用い、制限時間は100分とする。
カンボジアの医師の正答率等のデータと本邦の過去の研修医の正答率等のデータを比較する。なお、本邦の研修医の過去のデータ使用に関しては、GM-ITEスコア等の使用について、同意の得られている研修医のデータのみを使用する。比較の方法は、総合点に加え、「医療面接・プロフェッショナリズム」、「症候学・臨床推論」、「身体診察法・臨床手技」、「疾病各論」の4分野と、診療領域別(内科・外科・小児科・産婦人科・精神科等)で分析する。また、試験終了後に、研修環境調査アンケート(GM-ITE-I Educational Environment Survey and PHEEM (Postgraduate Hospital Educational Environment Measure)を実施し、その結果を活用しスコアに関連する教育環境因子を同定し、カンボジア医師と日本の研修医における特徴の違いを把握する。


3.研究に用いる試料・情報の種類

(情報)2011〜2022年度 基本的臨床能力評価試験(GM-ITE)で取得した学年、性別、医療機関名、試験及びアンケート結果。カンボジア実施する試験で新たに取得する学年、性別、医療機関名、試験及びアンケート結果。


4.外部への試料・情報の提供

上記データを特定の個人が識別できないように匿名化し、データファイルとしてセキュリティが確保されたインターネット経由または、電子媒体(特定の関係者以外がアクセスできない状態)で提供を行います。


5.研究組織

順天堂大学 医学部医学教育研究室 先任准教授 西﨑 祐史
サンライズジャパン病院 病院長 岡和田 学
群星沖縄臨床研修センター センター長 徳田 安春
獨協医科大学 総合診療医学 教授 志水 太郎
自治医科大学 地域医療学センター 総合診療部門 学内講師 山本 祐
千葉大学 地域医療教育学 特任准教授 鋪野 紀好
島根大学医学部附属病院 総合診療医センター 准教授 和足 孝之
順天堂大学 医学部医学教育研究室 助教 関根 美和
サンライズジャパン病院 小児科部長 岩井 謙治


6.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて研究対象者もしくは研究対象者の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、「研究目的利用に関する不同意書」に必要事項をご記入いただき、下記の連絡先までお申出ください。その場合であってもそれを理由に不利益を被ることは一切ございません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:

特定非営利活動法人日本医療教育プログラム推進機構
東京都品川区大崎1-19-10 大崎KIビル6F
info@jamep.or.jp


研究責任者(研究代表者):

順天堂大学 医学部医学教育研究室 先任准教授 西﨑 祐史